脳卒中とは?
脳卒中は大きく
血管が破れる脳出血やくも膜下出血と
血管が詰まる脳梗塞に分かれます。
血管が詰まる(脳梗塞)方は、頸動脈エコーで分かる場合があります。
頸動脈エコーで脳梗塞による死亡が減少!?
少し前までは、日本人の3大死因は、がん・心不全・脳卒中というのが常識でした。
でもこんなテレビのコマーシャルがありましたよね。「肺炎は日本人の死因の第3位!」
2012年に肺炎による死亡数が脳卒中を上回ったんです。
確かに肺炎の数は一時に比べ増えたのですが、
実は脳卒中による死亡がどんどん減っただけなんです。
日本人の死因と死亡数
2002年 | 2007年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | |
がん | 30万人 | 33万人 | 36万人 | 36万人 | 37万人 |
心不全 | 15万人 | 17万人 | 19万人 | 19万人 | 19万人 |
脳卒中 | 13万人 | 12万人 | 12万人 | 11万人 | 11万人 |
肺炎 | 8万人 | 11万人 | 12万人 | 12万人 | 11万人 |
頸動脈エコーが脚光を浴びたのが、実は2001年です。
2001年に厚生労働省が労災二次健診の無料給付に「頸動脈エコー」を盛り込んだ年です。
会社の健診でいわゆる死の四重奏(糖尿病・脂質異常症・高血圧・肥満)を指摘された方に、頸動脈エコーを推奨し始めた年です。その翌年から、脳卒中による死亡者数が減少し始めました。
頸動脈エコーでできること
今現在の動脈硬化の程度を把握することができます。
これは頸動脈の状態をリアルタイムで目で見ることができるからです。
動脈硬化と密接なかかわりがある脳梗塞を目で見て予測することができるんです。
超音波エコーは、唯一血流速度を計測することができる画像診断です。
左右の頸動脈の血流の「もたつき」を計測することにより、異常に気付くことができるということ。
CTやMRIのとの違い
CTやMRI検査でも脳卒中がよくわかります。でもわかるのは「発症した後」です。それではもう遅いですよね。